メニューやサービスを考える時に店舗リサーチをすると思います。
その時の「店舗リサーチ5つのコツ」をお伝えします。
1 人は忘れる生き物
まず、これだ!と感じたものは、直ぐに実行する事。
もし、お店のオープンする前であれば、メモを取っておく事。
です。
「人は良くも悪くも忘れる生き物」です。
どんな良いアイデアでもその後実行できなくては意味がありません。
しかし、メモも取っておいただけではダメです。
自分の店でどう活用するか(アウトプットイメージ)まで書いておく。
それをやる為に何が必要か?
を整理しておく事。
気付いたアイデアを、実際にどう活用するかが大切ですよ!
2 楽しいを集める
店舗リサーチをする上で、近隣の「ライバル店」を良く回る人がいます。
これ、正直あんまり意味ありません。
もちろん、周りにどんなお店があるのかを知る事は重要です。
しかし「ライバル店」だから行くのではなく「楽しそうだから」から行く。
という視点に変えてみてください。
このお店のこんなところが
「楽しいな」
「これが流行っている理由だな」
という視点で視察に行かないと、良いアイデアを吸収する事が出来ません。
近隣のライバル店と比べるのではなく、日本全国、世界中、飲食店以外にも情報を張り巡らせ「楽しい」を集めてみましょう。
料理技術一本で勝負できるプロの料理人であれば「美味しい」を追及すれば良いでしょう。
もし、料理の腕だけでは勝負が出来ないのであれば、あとはアイデア勝負です。
「カッコいい」や「素敵」を集めても良いのですが、正直なところ、直ぐに飽きられてしまいます。
結局、繁盛店の行きつくところは「楽しい」が詰まったお店なのです。
あなた自身の「楽しい軸」をもって、情報のアンテナを張り巡らせてみましょう!
きっとオリジナルの「楽しい」が集まってきますよ!
3 最強のおしぼり
実際にpole poleでやっていた「楽しい」の一つをご紹介します。
pole poleでは「最強のおしぼり」を提供していました。
これもう20~30年も前に「圧縮タオル」や「圧縮Tシャツ」って言うのが流行った事があって、水につけるとぶわーっと広がって、タオルやTシャツになるという代物です。
「Tシャツは濡れたら着れないじゃん!」というのはさておき、いつか自分でお店をやった時に、おしぼりとして使ってみようと、ずっと温めていた「楽しい」の一つでした。
今でこそ、このコインおしぼりを使っているお店が東京にも世界にも出始めています。
なので、もう目新しさは無くなってしまっているかも知れません。
でも、重要なのは、これを使って「自分ならどうお客様に喜んでもらうか」を考える事です。
この良さは、水につけるとムクムクと大きくなって行く所にあります。
それをお客様にやらせてしまう、というのがpole pole流。
「お食事のお前のお楽しみです!」
と言って出し、
「白いタブレットをおちょこの中に入れてください」
ってマジシャンみたいな、ジェスチャー付きで説明したりして。
するとお客様はみなビックリ!
しかも、庭で採れたミントで香りづけをしたりして。
お客様がこれを誰かに教えたくて、次々とお客様を連れてきてくれるのです。
先日、とある東京のレストランに行ったときに、偶然にも、このコインおしぼりを出している所があったのですが、
残念な事に、すでに膨らんだ状態の物が出てきました。。。
なんだかとっても残念。
きっとpole poleを見て、面白いアイデアだからやってみようとなったのだと思いますが、面白い本質が見えなかったり、単に同じようにやってもダメなのです。
このアンテナから得た情報を「自分だったらこうやって使おう!」と考えて出す事が重要ですよ!
4 色々なお店を見に行こう!
店舗視察にはどんどんと行きましょう。
そして、色々な「楽しい」を集め、それを忘れないようにメモを取っておく事が大切であるという事をお伝えしてきました。
しかし、店舗視察で一番、注意しなくてはならない点があります。
それは、
「絶対に何かを得る気持ちで見に行く」
という心構えです。
これはどういう事かというと、色々なお店に行ってみると
「なんだか大したことないな。。。」
と感じる事があると思います。
そういう時こそ
「自分ならどうするか?」
「もっとこうしたら魅力的になるだろうな」
という、自分のお店だと思って考える事が大切なのです。
これを続けることで、自分自身のお店を持った時、とてつもない力を持つ事が出来るようになるのです。
是非、色々なお店に行って、自分のお店のイメージを固めていきましょう!
5 真似は悪くない
色々なお店を見に行き「いいな」と思った事は、積極的に取り入れましょう。
自分でお店を出そうと考えると「全てにおいて独自性」を出そうと頑張る人がいます。
「真似は悪」みたいな感じで。
もちろんそれも良いのですが、私はどんどんと積極的に良い物を取り入れるようにしています。
しかし、そこで大切な事は、
「良いと思った事の本質をとらえ、自分の店でどう生かすかを考える事」
だと思っています。
例えば、先ほどお伝えした「最強のおしぼり」を取り入れ始めるお店が増えてきている事をお伝えしたのですが、あれをあのまま別のお店でやってもダメなのです。
それは何故かというと
「あのおしぼりを出す本質(意味)は何なのか?」
を理解せずに取り入れてしまうからなのです。
あのおしぼりの本質は、おしぼりを出す事ではなく
「お客様とコミュニケーションを取るタイミングを作る事」
なのです。
それなのに、お客様とコミュニケーションを取らなかったら全く意味がありません。
このように本質を掴み、自身のお店に反映し続ける事が繁盛店になるポイントです。
色々なお店に行って、沢山引き出しを増やして行きましょう!!