お店を開業しようとするとどうしても立ちはだかる壁が開業資金ではないでしょうか?
このコラムでは、飲食店や宿の開業資金の基礎知識やおおよその費用、融資の注意点などをお伝えしていきます。
1 心とお金に余裕を
こちらのコラムに「挨拶回り」の事や「地鎮祭」の事をお伝えしました。
商売をするにあたっても、とても重要な事は、他の人を思いやる気持ちなのではないかなと思います。
当然、お客様商売ですから、お客様に対して思いやる事は当然ですよね。
そんな事は皆さんご存知だと思います。
その気持ちをもって、ご近所の方々や業者の方々にも接してみて下さい。
でも、どうしても心に余裕がなくなるとそれが出来なくなってしまう事があります。
心に余裕がなくなる一番の要因は、何と言っても「お金」では無いでしょうか?
お金が足らないと不安になり、心に余裕がなくなってきます。
これから開業をする上で4つのポイント、
をしっかりと立てて、心とお金に余裕をもって臨みましょうね!!
2 開業資金の目安
土地代 ‐‐‐ 土地代金
建物代 ‐‐‐ 建物代金(以下目安)
・建物を新築で建てる場合、坪60万~100万円
・中古物件をリノベーションする場合、坪40万~60万円
・内装だけを改装する場合、坪20万~50万円
・厨房機材は、100万~300万円
・賃貸物件が見つかれば資金上はベスト
物件取得費 ‐‐‐ 保証金、不動産への手数料、前家賃など
什器備品 ‐‐‐ 椅子・テーブル・ベッド、レジ、食器類、調理器具、ユニホーム、HP・パンフレット等制作費など
支払手数料 ‐‐‐ 行政書士やデザイン費、コンサルティング費など
運転資金 ‐‐‐ 3~6か月分以上あるとよい
それ以外にも、上下水道の設備や駐車場の整備、庭や外構工事費、エアコン設備、寝具、人材募集費なども掛かります。
資金計画は余裕をもって計画する事が大切です。
心とお金に余裕を!
3 自己資金について
日本政策金融公庫から新創業融資制度を利用する為には必ず「自己資金」を用意する必要があります。
まず「自己資金」とは、なんなのか定義しておきましょう。
自己資金とは、簡単に言えば「事業の元手となる最低限のお金」です。
そして、日本政策金融公庫において、自己資金として認められる要件というのが2つあります。
①貯めたお金の経緯(通帳や受領書等)がわかるもの
②創業に使うもの
①は原則、自分で貯めたお金、人からもらった(出資してもらった)お金、退職金や生命保険の解約金など、出元がしっかりとしているお金のみ。
例えば、誰からか借りたお金やタンス預金(どう貯めたのかよくわからないもの)、他人から突然振り込まれているお金等は、自己資金として認められません。
私も、融資を受ける際に、過去の預貯金通帳などの提出を求められ、厳しく見られました。
そこで、つじつまの合わないお金等が無いかチェックされますので、嘘は付けないと思ってください。
見せ金みたいなのは、ほぼ、ばれます。
親族から「借りたお金」は原則、返済をしなくてはならないので、これも自己資金としては認められません。
親族から「もらったお金」であれば、認められるので、その場合は受領書等を作っておきましょう。
②は当然ですが、いくらお金が1000万円とか通帳に入っていたとしても、創業に使うお金が100万円であれば、100万円しか自己資金としては認められません。
融資に必要な自己資金額は、融資希望額の1/10以上となっています。
ただしこれは、融資限度額まで借りられるという保証ではありません。
個人の過去の実績や事業計画によって変わってきます。
通常は自己資金の2~3倍程度が融資額の限度と考えておいた方が良いでしょう。
そして、自己資金の貯め方としては、
コツコツためたり、投資・運用をしたり、保険を解約したりして作ります。
この具体的な作り方は諸先輩方が実践した方法が、世の中に色々とあるので、それを参考にして実践してください。
ただ、自己資金の貯め方として、最も重要な事は、
「本気で自己資金を作るという気持ち」
です。
あなたは、本当にお店を作りたいですか?
であれば絶対に自己資金が必要です。
断言できますが、貯められなければ、お店は出来ません。
覚悟を持って自己資金をためましょう!!!!!!
4 融資がおりない理由
一生懸命自己資金も貯め、事業計画を完璧に作っても、融資がおりない事があります。
ちょっとしたことが原因で融資が下りない理由がありますので、それを事前にチェックしておきましょう。
基本的に融資がおりない理由として大きいものは、
「支払いをしなくてはならないものがされていない」場合です。
例えば、
・税金の支払い
・健康保険の支払い
・クレジットカードの支払い
・住宅ローン、カーローンなどの支払い
・公共料金の支払い
・スマホの支払い
などです。
たまたま、通帳にお金が入っていなくて、引き落としをされなかった等、よくある事かも知れませんが、それが致命傷となってしまう場合があるので、要チェックです。
たかが、数千円の支払いを滞らせてしまった為に、数百万、数千万円の融資がダメになってしまっては本当にもったいないですよね。
ただ、諦めないでください。
まずこれが発覚したら、一刻も早く未払いを解消する事です。
未払いが発生して信用情報に傷がついていたとしても、未払いを解消して時間が経てば経つほど、融資審査に与えるマイナスの影響は小さくなります。
日本政策金融公庫は「信用情報機関 CIC(Credit Information Center)」の信用情報を確認しています。
ご自身の信用情報はインターネットで見る事ができます。(※手数料がかかります)
もし、何か心当たりのある方はここで↓チェックしてから申込をした方が良いでしょう。
もし、滞納が発覚したら、まずは一刻も早く滞納を解消。
滞納したままよりも、滞納をしたけれども、既に解消されているのでは融資の審査に雲泥の差が出ますよ~。
5 いつやるか?
このコラムを読んでいる皆さんは「いつかお店をやりたい」と考えている方だと思います。
では、ここで質問です。
「いつやりますか?」
「いつかやりたい」では「何も始まりません」
その為に大切なのは、まず行動をしてみる事です。
一番いいのは開業資金(自己資金)用の貯蓄をスタートしてみる事です。
独立開業するには、最低でも600万円は自己資金を貯めたいところですね。
と、いう事は逆算すると、月10万円の貯金で5年間。。。
5年先となってしまうと。ちょっと何だか気が遠くなってしまいませんか?
そこで、まずは1年間、がむしゃらに貯金をしてみてください。
そして、1年間で120万円貯める事が出来ると、
「やればできるんだ!」
と、ご自身で達成感を得られると思います。
それが独立への第一歩です。
今までふわっとしていた目標が、具体的に動き出す事で
「夢が夢ではなくなってくる」
のです。
お金がたまってくると、具体的なお店のイメージもどんどん見えてきて、開業までのステップが加速していきますよ。
騙されたと思ってやってみてください。
「いつやりますか?」
最後までお読み頂いて有難うございました。