飲食店・カフェ・ゲストハウスの店名の付け方

このブログを熱心に読んで頂いている方は、コンセプトも色々とイメージがわいてきたのではないでしょうか?

 

この章では飲食店やゲストハウスの店名の作り方をお伝えします。

 

 

店名はコンセプトをお客様に一番初めに伝えるツールです。

 

という事で、コンセプト作りの最終章、そろそろ店名を考えてみましょう。

 

 

1「そろそろ店名を考えましょうか?」

 

pole poleの例を基にしながらお話しを進めていきましょう。

 

 



 

 

まずpole poleのコンセプトは「都会で疲れた人が、気軽にリラックス出来る場所」としていました。

 

このコンセプトを一言で合わらす店名にする事が一番良いです。

 

pole poleとはスワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」という意味です。

 

そして、緑に囲まれた公園のような敷地だったので、「~in the park~」というのも付けました。

 

如何ですか?

 

店名一言でコンセプトを伝える事が出来ていますね。

 

じっくりと、コンセプトを一言で伝える店名を考えてみてくださいね。

 

2「何屋か分かるタイトルを付けよう!」

 

これ、とっても重要なんです。

 

 

 

 

ここで質問です。

 

何屋か分からないお店に行けますか?

 

 

ちょっと微妙ですよね。

 

今はインターネットとかで検索してお店の情報を調べる事が簡単に出来るようになったので、まだ良いですが、やはりパッと見て、何屋さんか分かる事は重要なのです。

 

店名が分かりやすいイタリア語だったり、中国語だったりすると、「あーこの店はイタリアンね!」とか「中華ね!」って分かりますが、

 

「pole pole」って言っても???

 

ですよね。

 

そういう店名を付けた時は、タイトルを入れると良いですよ。

 

pole poleのタイトルは、

 

「外房French & COBERGE」

 

でした。

 

外房で採れた食材を使ったフレンチというのがザックリとイメージできますね。

 

コーベルジュは普通の人は意味が分からないので、そこは逆にお客さまとコミュニケーションを取るきっかけになったりします。

 

コーベルジュの説明をすると、

 

「えー!泊まれるんですか?!」

 

大体こんな反応でした。

 

で、

 

「今度、友達とか親戚が来た時に泊りで来ます!」

 

というセールスにもつながったり(笑)。

 

SNSやホームページ、パンフレットや名刺など、様々な所で一人歩きするツールに、この「何屋かわかるタイトル」が入っているとターゲットでは無いお客様が来ることを未然に防ぐことにもつながります。

 

例えばですが「フレンチ」と書いてあったら、パッと食べて帰ろう。というお客様はまず来ません。(たまにいらっしゃいましたが。。)

 

大体の方はゆっくりとした食事を楽しむ場所だと思ってくれます。

 

それと、「予約でいっぱいです。」と言っても納得してくれる方が殆どでした。

 

今度は、タイトルに「ラーメン」と書いてあったらどうでしょうか?

 

あまり時間が無い人でパッと食べたい方が来てくれるでしょう。

 

逆にゆっくりと食事をしたい方は来なくなります。

この何屋かわかるタイトルをつける事で、そのお店を利用する時のモチベーションを事前にコントロールする事も出来てしまうのです。


是非、店名を考える時にタイトルも一緒に考えてみてくださいね!

 

 

 

3「更に深いサブタイトル」

 

サブタイトル??

 

 

 

そんなの必要あるの?

 

という方も多いのではないでしょうか?

 

確かにその通りで、なくても良いのですが、あった方が絶対に良いものなのです。

「USP」という言葉はご存じでしょうか?

 

USP(Unique Selling Proposition)「独自の売り」という意味のマーケティング用語です。

 

「他社にはない強み」と捉える方もいるのですが、ちょっと違います。

 

例えば、ドミノピザのお話し。

 

ドミノピザは30分以内にピザを届ける事が出来なければ全額返金します。

 

という宣言をして、伸びた会社と言われています。

 

他のピザ屋さんでも30分以内に届ける事は出来ます。

 

なので「他社にはない強みでは無い」事がわかりますね。

 

USPとは「独自の売り」です。

 

ドミノピザは「30分以内に届けます」という事をお客様にコミットしたのが「独自の売り」なのです。

 

pole poleでは「毎月行きたくなるリゾート」というサブタイトル(USP)を付けて、お客様に伝えていました。

 

 

これは、「毎月行きたくなる価格設定」、「毎月変わるメニュー」をコミットしていた事になります。

 

 

「都会につかれた人に、気軽にのんびりできる場所」がコンセプトですが、お客さまによりわかりやすく、

 

「気軽に」=「毎月行きたくなる」

 

 

「のんびりできる場所」=「リゾート」

 

と言葉を置き換えてサブタイトルとして伝えていました。

 

 

このサブタイトルを作る事で、「誰に」「どうなってもらえる場所か」を伝える事が出来、ターゲットのお客様に選んで頂くお店になっていったのです。

 

是非サブタイトル(USP)も作ってみてくださいね!





4「行きたくなる理由」

 

USPを更に深堀した「行きたくなる理由」についてお伝えいたします。

 

 

 

 

pole poleのサブタイトル(USP)は「毎月行きたくなるリゾート」でしたね。

ここで、私が起業したきっかけをお伝えします。

 

私は、サーフィンをします。

 

サーフィンをする人は毎週のように海に行き、自分自身リフレッシュするきっかけがあります。

 

しかし、サーフィンをしない人はどうだろう?

 

休みの日も予定が無く、ゴロゴロとしてばかり。

 

そんな方にリフレッシュするきっかけを作りたい。

 

毎週は中々行けなくても、月1回ならいく事が出来る場所。

 

そんな「想い」で始めたのがpole poleです。

 

その「想いに共感してもらえる人」にこのお店を使ってもらいたい。

 

それがpole poleの「毎月行きたくなるリゾート」というUSPです。

 

起業したきっかけこそがUSP。

 

そして、USPがお客様が行きたくなる理由につながるのです。

じっくりと考えてみてくださいね!

 

5「誰かに伝えたいけど内緒にしたい...」

「USP=行きたくなる理由」

 

USPは「誰に」「どうなってもらいたい」のかを簡潔に伝える言葉でしたね。

 

本来ならば、このUSPをどんどん宣伝して、より多くの方々にいらしてもらう事がUSPの一番の目的。

 

しかし、今日は、実際にpole poleのお客様から伺ったとても嬉しいお話しを皆様にお伝えしたいと思います。

 

ある時、よくいらしてくれるお客様から

 

「いつも有難う。本当は色々な人を連れてきたいのだけれど、ちょっと内緒にしたいという気持ちがあって。。。ごめんね」

 

 

 

 

いやー。この言葉を聞いて、しびれました。

 

コーベルジュは「気軽に泊まれる 小さな 飲食店」

 

小さい。

 

だから、予約もすぐに埋まってしまう。

 

だから、本音で言うと、あんまり人気になってほしくない。

というお言葉でした。

この言葉を聞いて、起業して良かったなとつくづく感じました。

 

共感してもらった、お客様に来てもらえる。

 

起業家冥利に尽きます。

こんな小さなお店でも、人に喜んでもらえる事を仕事に出来る。

 

お客様に恵まれた、最高の環境でした。

なたも、そんな場所を作ってみませんか?





  
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